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6畳の図書室

『江戸の天文学者星空を翔ける』

『江戸の天文学者星空を翔ける』(中村士著;技術評論社)
特に理由もないのであるが,地球が丸いことと地動説が,日本ではいつから知られていたのだろうというのが,気になっていた。
この本は,日本の天文学史について,特に望遠鏡などの観測機器,そして人物に焦点をあててまとめている。
天体観測を行っていた徳川吉宗,緯度1度を測定した伊能忠敬,天才的な技術力で反射望遠鏡をつくりあげて黒点の観察などを行った国友藤兵衛などの業績とその人となりを紹介。
著者の見解も混ぜながら,江戸時代の日本の天文学者が活き活きと描かれている。

ちなみに最初の疑問。
地球が丸いことは,16世紀末に宣教師により天動説とともに日本へ伝えられた。
地動説は,18世紀後半にオランダ通詞の本木仁太夫良永・志筑忠雄により紹介され,18世紀末から19世紀にかけて司馬江漢によって広められたらしい。
by h-asa78 | 2009-01-02 02:48 |
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読みっぱなしではなく,なんらかの記録を残そうと思いました。書評としてご覧ください。

by h-asa78