『キャリア教育がなぜ必要か』(明石要一著:明治図書)
自分が生徒だった頃には,キャリア教育を受けた経験がなかったが,今は兵庫県など活発な地域では活発に行われているらしい。
たしかに自分の職場にも,たまに職場体験の中学生が来ている。
この本のサブタイトルは「フリーター・ニート問題解決への手がかり」。
あまり気にしたことがなかったが,この問題が進路指導と関わりが深いというのは,最もな話である。
この本は,小中高の職場体験および教員の異業種体験研修について,実例がまとめられている。お手本のような成功例ばかりというか,体験者の感想が優等生的すぎて,本当に実態を表しているのか疑問もあるが,とにかく効果はあるのだろう。
高校や大学を卒業した人の4分の1が,次の進路が決まっていないという事実は,少々意外だった。