6畳の図書室
2012-08-19T01:07:12+09:00
h-asa78
読みっぱなしではなく,なんらかの記録を残そうと思いました。書評としてご覧ください。
Excite Blog
『地球学入門』
http://bookjunkie.exblog.jp/17878437/
2012-08-19T01:07:44+09:00
2012-08-19T01:07:12+09:00
2012-08-19T01:07:12+09:00
h-asa78
本
大学一般教養レベルの地学の教科書。
地球システムの考え方に立って構成されており,よくある地学の教科書とは少し違う切り口での展開・説明。
必要な概念を丁寧に解説しながらの展開で,独学しやすい。
複数の説がある場合には,両論併記されているところも教科書としてはよいところだろう。
良い本だと思う。ただ,書体の選択などはもう少し検討した方がよかったのでは?と思う。]]>
『書く力が身につくイギリスの教育』
http://bookjunkie.exblog.jp/17878421/
2012-08-19T00:59:43+09:00
2012-08-19T00:59:11+09:00
2012-08-19T00:59:11+09:00
h-asa78
本
イギリスでの「書くこと」について学校での指導の紹介。
5歳~15歳の間,自分の子どもがイギリスでどのような指導を受けてきたかを,具体的な実例をもとに紹介。
実例豊富ではあるのだが,結局,各教科とも書くことの指導がされている,読ませる文章にするための指導がされている,といった話がずっと続くだけ。もちろん,学年を追うことで少しずつ変化はあるのだが・・・。
教師サイドでどのような判断がされているのか,指導法の問題点など,実例の紹介プラスアルファの調査や考察がほしいと思った。]]>
いい人いい出会い
http://bookjunkie.exblog.jp/17878399/
2012-08-19T00:50:15+09:00
2012-08-19T00:49:43+09:00
2012-08-19T00:49:43+09:00
h-asa78
その他
その後,大学図書館とはいっても,市民に開放されているということで,利用証をつくってもらい,北海道を出る高校まで通うようになった。
そこで接した様々な本に書かれていたことが,その後の自分の知識の土台になっていると思う。
また受験生の頃は受験勉強で利用させてもらった。
当時はあまり意識していなかったが,大学図書館がそこまで学外に開放されているのは珍しかったらしい。
また,大学図書館の本はレベルが高く,市民に利用できるものではないという感覚もあったようだ。
そこで,敢えて学外に開放したというのは,その大学図書館の英断であったと思う。
先日,『北海道ルール』と同じコーナーにあった北海道の雑誌に,その大学図書館におられた司書の方が載っていた。
大学図書館を退職後,地元の市立図書館の館長になり,館長を辞めた後も「ふくろう文庫」という活動を続けておられる。
http://www.city.muroran.lg.jp/main/org9440/fukurou.html
HPも発見。「山下敏明さんのあんな本,こんな本」http://t-yamashita.info/
大学図書館の学外開放を進めたのはこの方の判断だったようだ。
また,図書館で顔を合わせるたびに「よぉ!」と声をかけていただき,時々雑談も。
今思うと,家族・学校以外で自分に最も大きな影響を与えた人の1人だろう。
なつかしい人を思い出した。
ちなみに,彼が館長になって市立図書館の利用が大幅に伸びたらしい。
志ある人の力というのは大きい。
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『北海道ルール』
http://bookjunkie.exblog.jp/17878296/
2012-08-19T00:16:20+09:00
2012-08-19T00:15:48+09:00
2012-08-19T00:15:48+09:00
h-asa78
本
駅前の大型書店に北海道関係の本を集めたコーナーがあった。そこで購入。
北海道の人間だけの常識を多数掲載。
この手の話は,たまに北海道出身の自分でも「そんな常識あるか?」と違和感を感じることもあるのだが,この本は比較的共感できるものが多い。
逆に北海道を離れて17年目の今,初めて「これは北海道だけだったのか?」という発見も。
たとえば・・・
バスや地下鉄の優先席に座らない。
赤飯には甘納豆(食紅で着色)。
「書かさんない」と「書けない」の違い。
キタキツネに触ってはいけない。
など。。。
#「炊事遠足」も北海道特有らしい?
一部,北海道というよりも札幌限定の話題もあるが,それらも札幌の人にとっては納得のものだろう。
この本では,北海道ルールには,さまざまな地域から集まった人たちがうまくやっていくための知恵が含まれるという視点に立っている。
古くからの習慣・しがらみよりも合理的な方法(赤飯で食紅を使うなど)や「なんもなんも」「なんとかなるっしょ」のスタンス。
自分が内地の人と話していて時々感じる違和感の一部は,自分自身北海道ルールでモノを考えていることがあるからなのだろう。]]>
『それは,密告からはじまった』
http://bookjunkie.exblog.jp/17375716/
2012-04-01T23:32:57+09:00
2012-04-01T23:32:53+09:00
2012-04-01T23:32:53+09:00
h-asa78
本
都立高校(元)校長と東京都教育委員会の対立。
左右のイデオロギーの対立の話かと思っていたが,読むと全然違う。
最初に書いているとおり,土肥校長のしてきたことは,左右の対立とは無関係の,ごく普通のことではないか。
#いや,普通よりもずっとよい先生というべきなのだろうけど。
教育委員会に批判的であっても,意見を表明しただけで,実際に方針に反することをしていたわけではない。
それにも関わらず,なぜ不利益を被るのか。
これを読む限り,どう割り引いて読んでも,教育委員会がおかしいとしか思えない。]]>
『瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ』
http://bookjunkie.exblog.jp/17372176/
2012-04-01T01:13:26+09:00
2012-04-01T01:13:26+09:00
2012-04-01T01:13:26+09:00
h-asa78
本
震災について,ずっと疑問に感じていたことがある。
多くの死者・負傷者が出て,あちこちに惨状が広がっていたはずだ。
さすがにテレビで大々的に報道するのは難しいと思うが,報道関係者が目にしていないとは思えず,いずれ流出して大きな問題になるのではないかと。
しかし,幸いにもというべきなのだろうが,そのような事態にはなっていない。
#あったのかもしれないが,話題になっていない。
これが日本人の良識というものであれば,喜ぶべきことなのかもしれない。ただ・・・。
本書にはいくつかの話題があるが,特に気になったのは,「下からの統制」という言葉。
ナショナリズムとはまた違う。「空気を読む」ことが強制力をもつ状態ということか。
震災以前から少し感じていたことではあるが,腑に落ちる表現。]]>
『福島の原発事故をめぐって』
http://bookjunkie.exblog.jp/17297944/
2012-03-11T21:29:00+09:00
2012-03-11T23:19:14+09:00
2012-03-11T21:29:31+09:00
h-asa78
本
原発事故をめぐって,というタイトルだが,内容は福島の事故を追及するというのではなく,日本の原子力行政そのものがテーマ。
日本の原子力発電所建設は,潜在的な核保有国になるため,というのが大きな理由であった。エネルギー供給よりも外交的な影響力をもつのが目的だったようだ。これは著者の個人的な主張ではなく,当時の関係者の発言に基づいている。
また,廃棄物処理や電力会社の運転至上主義などの問題点を,自然科学の視点や過去の事故事例などをもとに指摘。
本編だけでは100ページに満たない本だが,原子力発電の問題点を事実をもとに明確に指摘されており,感情的な「脱原発」の主張とは一線を画している。
ついでながら,震災から1年ということで。
日本赤十字社
当然ながら,今も義援金は受付中。
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『山はどうしてできるのか』
http://bookjunkie.exblog.jp/17243492/
2012-02-26T22:25:11+09:00
2012-02-26T22:25:06+09:00
2012-02-26T22:25:06+09:00
h-asa78
本
山ができるしくみの説明を通して,プレートテクトニクス・プルームテクトニクスを解説。
1つのテーマに沿った展開というのは,偏ってはいるが教科書にはない部分が丁寧に議論されているので,新鮮である。
京都の東山がどのようにしてできたのか,など,身近でも考えたことがなかった。そして,鯖街道と関連も。どちらも,花折断層が関係している。]]>
『相対性理論』
http://bookjunkie.exblog.jp/17240425/
2012-02-26T02:26:32+09:00
2012-02-26T02:26:35+09:00
2012-02-26T02:26:35+09:00
h-asa78
本
学生の頃,著者の一般相対性理論の講義を受けた。
4回生向けの講義を背伸びするつもりで3回生のときに受けたが,それでも「わかったつもり」になれる講義だった。
その先生の本,しかも高校復習レベルから,ということで,安心して購入。
専門的に勉強するつもりもないので,極力数式は追わず,あらすじを味わうつもりでさらっと読んだ。
1章あたりが短く,潔く要点をしぼった構成。そして,イメージしやすい例示。また,背景などもおさえながらの解説は,それぞれの式の位置づけを理解する助けになる。
とはいえ,相対性理論をさらっと理解,は難しかったようだ。10年以上前の講義の記憶をよびさますぐらいのつもりだったが,あまりうまくいかず。また機会を改めて,数式を追いながら,問題も解きながら,じっくり読みなおしたい。]]>
『FREE』
http://bookjunkie.exblog.jp/17237775/
2012-02-25T13:08:28+09:00
2012-02-25T13:08:31+09:00
2012-02-25T13:08:31+09:00
h-asa78
本
サブタイトルは,「フリーで利益を生み出す45の鉄則」。
FREE戦略のさまざまなアイデア。
中途半端にやるのではなく,ある程度思い切ってやらなければならないらしい。
読めばなるほどと思えるのだが,実際にできるかどうかは,ある程度自信が必要だろう。]]>
『パソコンは日本語をどう変えたか』
http://bookjunkie.exblog.jp/17213911/
2012-02-19T02:09:53+09:00
2012-02-19T02:09:54+09:00
2012-02-19T02:09:54+09:00
h-asa78
本
文字の扱いについて,勉強になるかと思い,読んでみたが,技術的な話というよりも,プロジェクトXのような読み物的な要素が強く,期待とは違った。
話題豊富で読みやすく,読み物としては面白いのだが。]]>
『教育論議の作法』
http://bookjunkie.exblog.jp/17213902/
2012-02-19T02:06:25+09:00
2012-02-19T02:06:24+09:00
2012-02-19T02:06:24+09:00
h-asa78
本
かつて,高木仁三郎の市民科学についての本を読み,また,教育学の勉強をしていたとき,「市民教育学」というのがつくれないかと妄想したことがある。
ある意味,それを実現した本と言えるかもしれない。
「教育をふまじめに語ってみたい」という発想で,教育についての議論で出てくるさまざまな言葉が,教育学の知見をベースにしながら,ひらたく語られている。
一部の人の「想い」に振り回されることも多い教育を,少し引いた視点から,考えるのによい本。
1つ,本書の中で特に広めたい主張。
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今こそ,教員を含めた大人たちが「学校での勉強は役に立つ」ということを,子どもたちに訴えていくことが必要なのではないでしょうか。
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役に立つ立たないが大事ではない,という意見もあるかもしれないが,少なくとも役に立つことを主張するのは,教育にとってプラスの話。]]>
『デジタル教科書のゆくえ』
http://bookjunkie.exblog.jp/17023619/
2012-01-02T00:02:17+09:00
2012-01-02T00:02:13+09:00
2012-01-02T00:02:13+09:00
h-asa78
本
デジタル教科書について,ジャーナリストの視点で取材したもの。
推進する団体,制作する業者,学校現場の様子など,さまざまな立場を取材。
デジタル教科書反対,という立場の取材はないのだが,全面的に反対という主張は稀と考えてよいのだろう。
まったく今まで聞いたことがない,考えたことがない話という感じはしないが,読み終えていくつか思ったことを。
・デジタル教材を使うことが特別なこと,になっているうちは普及しない。
・資料集や問題集,プリント,実物,実験など,これまで「教材」として使われていたものと並列的に位置付けられるようになる必要がある。
・教科書がデジタルデータになって便利,というだけでなく,デジタル教材を使うからできる教育を見つける必要がある。
・実験や実物に劣る画像や動画は,それなりに価値はあってもやはり補助的な扱い。
・キーワードは,共有,学習の履歴,個々の支援,学習者の参加,通信の利用
・iPadのような道具は,iPadを囲んで班で相談するなど,協同学習に活かせることも。このような身体性に関わる部分は,現場にいない人間の想像だけでは思いつきにくい。
・デジタル教材を使うのなら,その前提で指導要領を作り直すことを考える。ただ,具体的なことは「?」。
・学校現場では,子どもへの直接の教育以前に校務のIT化が重要。校務の負担が現場の時間を奪う。
これを読んでいても,学校へのデジタル教材の普及はまだまだ先のこと,という気がする。
今はまだ,試行錯誤の時期。逆に今,試行錯誤しておかなければ,波に乗り損ねる。
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『深紅』
http://bookjunkie.exblog.jp/17023482/
2012-01-01T23:33:57+09:00
2012-01-01T23:33:53+09:00
2012-01-01T23:33:53+09:00
h-asa78
本
知人に勧められて,しかも本を貸していただいたので,最優先で読んでみた。
大晦日に読み始め,除夜の鐘をついて,続きを読んだ。この本で年を越した。
非常に惹きつけられる本であった。
家族を殺された主人公と加害者の娘の出会い。
単純に主人公が加害者の娘に復讐するだけのお話しではなく,逆に温かい心の交流というわけでもない。
主人公の加害者の娘に対する感情の揺れが,「この2人はどうなってしまうのか」という気持ちにさせる。
解説にもある通り,五章構成の中で第一章・第二章のインパクトが強い。
第一章は,幼い主人公が家族の遺体に出会うまで。全体に漂う緊張感と一見無駄なような細かな描写。しかし,この細かな描写があとで意味をもつ。
第二章は全編通して,加害者の上申書。ここで事件の全体像が読者に提示される。
大人になった主人公が出てくるのは第三章から,加害者の娘が出てくるのは第四章になってやっと。
大胆な構成のようにも思うが,やはりこれがよいのだろう。
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原発
http://bookjunkie.exblog.jp/16298391/
2011-07-20T00:01:23+09:00
2011-07-20T00:01:24+09:00
2011-07-20T00:01:24+09:00
h-asa78
その他
今回は,本ではないがネット上やテレビなどの議論を読んで感じたことを整理してみる。
たぶん,しばらくしてから読みなおすと相当恥ずかしいと思うが,気にしないでみる。
#mixi経由で来た人は,引いてしまうかもしれませんが・・・蚊に刺されたと思って忘れてください。
あらかじめ書くが,原発維持か脱原発かについて,自分は結論を保留している。
心情的にはずっと脱原発だが,推進派の出すデータを十分に吟味したこともないし,反対運動をするわけでもない自分の結論には,あまり意味がないと思っている。そこに悩むのに割くエネルギーは,本業など自分がやるべきことに使いたい。
また,以下で何かの結論を出す気もない。ただ,気になっていたことを書くだけである。
気になっているのは,「みんな,原発を安全だと本気で思っていたの?」ということ。
五重の壁など,安全を主張する技術というのは,事故が起こり得るからその危険性を小さくしているにすぎない。「安全に絶対はない」「原発で事故が起これば大変なことになる」,気づいていながら気づかないふりをしていた人も多いのではないか。
戦争でミサイルが飛んできても安全だと,本気で思っていたのだろうか。戦争は,今回の地震以上に起こりそうなことであろう。日本が戦場になってから,100年も経っていないのだから。
私自身は「化石燃料だけでは限界がありそうだから危険でもやむを得ず手を出している」という判断で原発を続けてきたのだと思っている。そして,この状況は地震によって変わるわけではない。
もちろん,大切なのは一般人の見解ではなく,行政や電力会社など責任ある立場の人がどう認識してどう対応していたかである。事実の隠ぺいややらせなどは論外。しかし,最近見かける脱原発の主張には,それまでの認識の甘さへの後ろめたさを感じられない。地に足がついていない。
この議論と並行して頭にあるのが米軍基地の問題である。
一部の地域が補助と引き換えに負担を背負う,なにかあれば大変なことに巻き込まれる,
原発と同じ構造だと思う。
世界一戦争を行っている米軍の基地というのは,普通に考えれば危険な存在であり,米軍の基地を狙ったミサイルが日本の街中に落ちる可能性だってある。それは,今回の地震のように低い可能性ではあるが,たしかにある。
今回の地震で日本は米軍に助けられた。同様にこれまで原発の電力にも支えられてきた。
脱原発の主張をする人は,米軍基地についてはどう思っているのだろう。ちゃんと意識してくれているのだろうか。
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