6畳の図書室

<   2009年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

『冥途の旅はなぜ四十九日なのか』

『冥途の旅はなぜ四十九日なのか』(柳谷彰著;青春出版社)
「数学者が読み解く仏教世界」とのことだが,仏教世界に限らず,東洋の数学・数に対する感覚について書かれた本。
中身は小ネタ集といった感じ。「薬師寺の三重塔の屋根の形が最速降下曲線に近い(だから雨水がすぐに流れる)」というような数学っぽい話もあるが,大部分は仏教の話で出てくる数を挙げてそれらに(どちらかといえば文系的な観点で)コメントをつけただけで,あまり「読み解いた」感じがしない。二進法の話がかなり脱線気味なのも,無理に話題を広げた結果のように読める。極楽浄土までの距離の計算などは,著者の自己満足としか思えない。
そもそも,「数学者が読み解く」という企画自体に無理があるのだろう。

単なる読み物として楽しめば良いのかもしれないが,それならせめて,図がもう少しほしい。仏教の宇宙観や五重塔の構造など,図なら一目瞭然のはずなのだが。
[PR]
by h-asa78 | 2009-09-22 01:51 |

『見えない巨大水脈 地下水の科学』

『見えない巨大水脈 地下水の科学』(日本地下水学会・井田徹治著;講談社)
地下水についての一般向けの本。地下水のような身近な存在についてまとめた本は,読む価値があると思い購入。

日本にいると,雨が降り,川を流れ,その水が浄水場で処理されて我々の飲み水になる,という感覚になる。
しかし,実際には日本の水使用量の相当な部分が地下水に依存している。さらに,海外では地下水の利用が多く,それはバーチャルウォーターとして日本でも間接的に利用される。
ところが,地下水は使ったところで簡単に補充されるものではない。人間の時間スケールで考えると,石油や天然ガスといった化石燃料と同じように,限りある資源と考えたほうが良い。
[PR]
by h-asa78 | 2009-09-22 01:24 |

『神様のカルテ』

『神様のカルテ』(夏川草介著;小学館)
森見登美彦好きなら,気に入るはず,と薦められた本。
たしかに,夏目漱石好きで古風な言い回しの主人公の一人称で書かれる文章は,森見作品を連想する。しかし,中身はかなり違う。
阿呆を描く森見作品に対し,この本には阿呆は出てこない。地域医療に奮闘する青年医師とステキな人々。描かれるのは,地域医療の厳しい現状,生と死。患者のことを想い,一方でその想いをエゴではないかと悩む医師。

久しぶりに読んでよかったと思えた一冊。
[PR]
by h-asa78 | 2009-09-13 21:44 |

『自分自身への審問』

『自分自身への審問』(辺見庸著;角川書店)
相変わらず,重い。
特に今回は,脳出血で倒れた後,そしてがんの手術を受けた時期に書かれたもので,書名のとおり,著者自身の内面を描く部分が多いため,さらに重さを増す。ただ,そのおかげで著者のバックグラウンドが少しつかめるように思う。

相変わらず,未消化。
見る見られるの関係,資本主義への批判,資本主義を守る偽善への批判,ひとつひとつが自分の物の見方をゆさぶる。
無意識に防御してしまうのか,深く読み込まずに読み進んでしまっているのかもしれない。
加藤万里氏の解説が著者の論理展開をうまく整理してくれているので,これを読んだ今,もう一度読み返せば,もっと理解できるのかもしれないが・・・もっと元気のあるときに。
#解説の重要さを痛感。
[PR]
by h-asa78 | 2009-09-13 00:30 |



読みっぱなしではなく,なんらかの記録を残そうと思いました。書評としてご覧ください。
カテゴリ
全体

その他
未分類
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
Free downloa..
from Free downloads.
Hurricane ir..
from Hurricane iren..
Piss cunt.
from Piss cunt.
Butalbital n..
from Butalbital no ..
Buy valtrex.
from Buy valtrex.
Phentermine ..
from Phentermine no..
Percocet no ..
from No prescriptio..
Tramadol pre..
from Tramadol non p..
Azithromycin..
from Azithromycin.
Lipitor and ..
from Generic substi..
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧