『数学の考え方いろいろ・類推と比例式・・・』(草場公邦著;遊星社)
普段行う思考を,数学の考え方と対比させていく。 数学の結論ではなく考え方,論理をつかむのに良い本。 たとえば,さまざまな存在定理について,鉱山を探すのにたとえながら,「(答えを)探すことが決して無駄ではないことが保証される」と説明したり,続けて出される2つの命令を1つにまとめることを演算として,「社長命令の群」を群の例にしたり(命令の順番が大事な場合は非可換群になる)。 演算に閉じているということを,その集合の中で演算できる「信頼」「安心感」という表現で説明するのも面白い。 数学の解説というよりも数学を語っているといった本であった。 数学の内容としては大学教養程度なので,理系に進学する高校生が難しいところを飛ばしながら読むのにちょうど良いと思われる。 中学・高校レベルの数学で,このような本ができると良いのだが。 #
by h-asa78
| 2008-06-22 22:37
| 本
『やさしい気候学』(仁科淳司著;古今書院)
以前読みかけたときは,今ひとつ読みにくく途中でやめてしまった。 #図版の文字が小さい,資料と解説が離れていて参照しにくいなど。 しかし,改めて読み直すと,薄いわりに気候学の基本的な考え方が豊富な資料とともに解説されていて,非常に勉強になる本だと思った。 ハワイでの降水量の分布など,見たことのない資料(専門家には有名なのかもしれないが)も豊富で,持っておいて損はない。 章末のまとめや大学用の教科書らしい演習問題も良い。 #
by h-asa78
| 2008-04-06 22:44
| 本
『楽しさ発見!高校数学I+A』(小林道正編著;数研出版)
職場の先輩から拝借。 高校数学の内容について,教科書よりちょっと踏み込んだ説明や数学史の話を紹介。 内容そのものは,それほど新鮮な話題もないはずなのだが,それほど高度な話に立ち入らずに高校数学を格調高く語る踏み込み方が,うまいと感じさせる。 高校生が読むと,問題を解くだけではない数学の面白さを感じられるかもしれない。 #
by h-asa78
| 2008-04-06 22:03
| 本
『四季の教科書』(高橋健司著;教育出版)
四季の自然の写真を二十四節気の説明とともに。 文を読んで二十四節気を学ぶというよりも,写真を楽しむ本。 「空の名前」の著者。日本気象協会の人だったとは知らなかった。 #
by h-asa78
| 2008-04-06 01:58
| 本
『考え・表現する子どもを育む理科授業』(森本信也編著;東洋館出版社)
描画法と概念地図法を使った小学理科授業の実践報告,といったところか。 考え・表現する手法が身につけられれば,子どもの発想,子ども同士の議論でかなりのことまでできる,それを感じることができた。 この本の内容を,自分の仕事でいかすのは,なかなか難しいが。 #
by h-asa78
| 2008-04-06 01:54
| 本
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