『学力と階層』
『学力と階層』(苅谷剛彦著;朝日新聞出版)
著者がさまざまなところで書いた文を集めたもの。とはいえ,1冊の本としてうまくまとまっている。 書かれている分析は,納得できるものが多い。 たとえば,教育基本法の変更がずいぶんとあっさりと決まってしまったことが不思議だった。 これは,教育基本法に国の責任を示すことで,さまざまな改革の中でも教育にかける予算が削減されにくくなるという文科省の判断があったと考えられるという。肉を斬らせて骨を断つような発想か。 履修と修得の違い。日本では学習内容を修得しているかどうかよりも,履修しているかどうかが問題視される。 ほとんど全員が高校へ進学する今,修得を目標とするのは大変だからとのこと。 著者は,事実関係の研究が中心で,あまりこうすべきという主張はしないというイメージがあったが,本書では著者自身の主張も比較的多く含まれる。その辺りの話も少し。
by h-asa78
| 2009-10-31 01:05
| 本
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