『いまここに在ることの恥』
『いまここに在ることの恥』(辺見庸著;毎日新聞社)
この人の本は,何冊も読んできたが,いまだにうまく消化できない。 とにかく自分の偽善的な部分をえぐられる(著者自身もえぐっている)感覚になるばかりで,なんとも落ち着きどころがない。 #そもそも読者を落ち着かせるために書かれた本ではないのだけど。 比較的最近のことで言えば,教育基本法が変わった。 そのとき,教育基本法を変えるのはおかしいと思いながら,何か行動をとったわけではない。 行動をとらないまま,教育基本法が変わった。そのときにわずかに感じた(情けないことにわずかにしか感じなかった)後悔に似た感覚,あれが「恥」であろうか。 ただ,この本にも出てくるチョムスキーなら,こう言うかもしれない。 「教育基本法が変わったことなど些細なことだ。以前から日の丸君が代は強制されていたし,心のノートも全国に配布されている。」 ・・・いや,もっと救いようのない言い方をされるか。
by h-asa78
| 2008-10-13 18:45
| 本
|
カテゴリ
以前の記事
2012年 08月
2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 07月 2011年 01月 2010年 09月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||